一般社団法人日本PMIサポート協会

PMI特化の理由|なぜ“型にできない統合”に挑むのか

M&Aの成立はゴールではなく、スタートです。 中でもPMI(Post Merger Integration)は、企業文化・個人・現場の複雑な交差点に立たされる、極めてアナログなプロセスです。

本記事では、なぜ私たち一般社団法人日本PMIサポート協会がPMIに特化しているのか。その背景にある“非効率の中の本質”を、実例と共にお伝えします。

PMIと標準化

M&Aの執行においては、デューデリジェンス、バリュエーション、株式譲渡契約など、ある程度定型化されたプロセスがあります。そこには共通フォーマットがあり、プロが整えてくれるルートがあります。

しかし、PMIは違います。買収目的も違えば、買う側・買われる側の組織文化も人も違います。前提条件が全て違うのです。

「同じ統合案件など二つとない」。それが私たちの現場での実感です。 そして、その違いに敏感に気づき、呼吸を合わせて歩調を整える“泥臭い対話”が、PMIでは最も重要な作業となります。

コンサルビジネスとPMIのジレンマ

近年はPMIを標榜するコンサルティングファームも増えてきました。 ただし、多くのファームが直面する課題があります。それは「PMIを標準化して、若手でも回せるようにしないと、事業として成り立たない」という構造的ジレンマです。

言い換えれば、「テンプレ化できないPMI」は、大手のスケールモデルには相性が悪いのです。 結果として、PMIの支援が「一般論」「手順の写経」に終わるケースが後を絶ちません。実際に、大手コンサルに依頼した企業から「熱量も現場感もない」と相談を受けたことが複数回あります。

私たちがPMIにこだわる理由

私たち日本PMIサポート協会は、標準化しないことを恐れません。

なぜなら、PMIの価値は“人と人との一対一の対話”に宿るからです。 そこにこそ、私たちが強みを持つ“経営と現場を行き来してきた実務家の経験”が活きるのです。

私たちは、スケールを目指しません。若手を量産して育てるモデルも持ちません。 その代わり、経験者が最前線に立ち、最初の1on1から最終レビューまで責任を持って伴走します。

そして何より、私たちはPMIが“好き”なのです。 文化が混じり合い、人が変わり、組織が強くなる瞬間に立ち会う。目を輝かせる社員の姿を見る。それは、他では味わえない仕事の醍醐味です

まとめ|PMIは“非効率”だからこそ価値がある

標準化では届かない領域に、真正面から取り組む。 それが、私たちがPMIに特化する理由です。

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