私たちには、大企業での経験から得た特別な想いがあります。
経営企画の立場や事業部門のマネージャーとしてM&AやPMIに携わる中で、次のような課題を何度も目の当たりにしてきました。
「素晴らしいコンセプトの買収が称賛を浴びる一方で、PMIに失敗し、長年赤字が続く。そして、買収資金をはるかに上回る損失を出しながら、最終的に清算や売却に追い込まれる。」
このような経験を経て学んだ教訓から、私たちはPMIの重要性を深く理解しています。そして、買収後の統合プロセスで確かな価値を提供することを目指し、PMIに特化した支援を行っています。
PMIに特化する理由
M&Aプロセスには多くのステークホルダーや専門家が関わりますが、私たちはPMIにフォーカスすることで以下の価値を提供できると考えています。
1. 独立性を重視したサポート
- PMIのみを担当することで、買収前の意思決定や戦略に左右されることなく、客観的かつ柔軟に支援を行えます。
2. PMI特化の専門性
- PMIには、業種や企業文化、統合対象の状況に応じた個別対応が必要です。
- 例: IT統合、人事制度の統一、企業文化の調整など。
- 私たちはPMIに特化することで、クライアントの状況に応じた専門性を深めています。
3. 長期伴走型のアプローチ
- PMIの成功には時間が必要です。私たちは短期的な成果を求めるのではなく、長期的な成長基盤を築くための伴走型支援を提供します。
PMIに特化する利点
M&AとPMIの両方を統一して行うケースが多い中で、私たちはあえてPMIに特化しています。それは、以下のような価値を提供できるからです。
1. 客観的な視点でのサポート
- PMIでは、買収前の戦略を見直したり、必要に応じて柔軟に修正を加えることが重要です。PMI専門の立場から、中立的な視点で課題解決を進めます。
2. 新しい視点や革新的なアプローチ
- 買収前から関与する場合と異なり、外部からのフレッシュな視点を持ち込み、企業に最適なアプローチを提案します。
3. クライアントのリソース集中をサポート
- PMIに特化することで、クライアントがM&A成立後に直面するリソース不足や課題を的確に支援し、スムーズな統合を実現します。
M&A成立とPMIを区別する理由
市場には、M&Aの執行とPMIを統一して提供する会社が多く存在します。それぞれにメリットがある一方で、私たちは次の理由からPMIに特化する道を選びました。
1. 異なるスキルセット
- M&A執行とPMIでは求められるスキルセットが異なります。私たちはPMIに特化することで、統合プロセスで発揮できる専門性を高めています。
2. 長期的な価値創造の重視
- M&A執行は取引成立がゴールとなることが多いですが、私たちはPMIプロセス全体を通じた価値創造を重視しています。
3. 柔軟性と適応力
- PMIでは、計画段階で想定されなかった課題が発生することもあります。私たちは、状況の変化に応じた柔軟な対応を行うことで、統合プロセスを成功に導きます。